朝食いるかいらないか論争。食事は1日1回が健康にいいっていう説。どれが正解なんだろう。
結論からいうと、最強eスポーツプレイヤーを目指す方、試験でハイスコアを目指す方など、頭を使うなら朝食はとる一択です。
朝食をとるメリットその1・脳が目覚める
朝食をとることで内臓が動き出し、連動して脳にもスイッチが入ります。午前中からバキバキ脳を働かせたいなら朝食はマスト。ここでもう一つ大事なのが咀嚼。咀嚼の刺激により脳が覚醒しやすくなります。また、咀嚼は記憶力をアップさせるともいわれているので、何かと慌ただしい朝ですが、固形物をよく噛んで食べましょう。
メリットその2・エネルギー補給
脳のエネルギー源は糖質です。もしこれまでのコラムで解説したように「バランスよく食べる」ことができていたなら、夕食で食べた糖質のほとんどは睡眠中に消費されていますから、朝食でエネルギーを補給しましょう。エネルギー不足は脳の活動を低下させ、注意力や集中力低下につながります。
メリットその3・睡眠の質向上
ゲーマーの中には、夜なかなか眠れなくて悩んでいる方も多いのでは。実は夜ぐっすり眠るための準備は朝から始まっているカラダのです。というのも、わたし達のカラダには体内時計があり、朝に光を浴びることに加え食事をすることで、夜になったら眠くなるようタイマーを始動させているからです。
1日中練習しているとつい食事も忘れがちですが(最近はリモートワークの方もそうですね)、規則的に朝食・昼食・夕食をとって1日にメリハリをつけましょう。それが睡眠の質向上だけでなくメンタルの安定にもつながり、結果としてパフォーマンス向上につながります。
朝食におすすめの食材
ぐっすり眠るためのホルモンであるメラトニンをつくるため、必須アミノ酸のひとつである「トリプトファン」を含む食材、さらにメラトニンをつくるのに必要なビタミンB6と糖質をとるのがおすすめ。トリプトファンは納豆・豆腐・味噌汁などの大豆製品、ヨーグルトやチーズなどの乳製品、肉や魚や卵、ビタミンB6は赤身のお肉やナッツやバナナなど、糖質は穀類や果物などに多く含まれます。
3回目までのコラムを読んでいる方はお気づきかと思いますが、主食・たんぱく質・やさい・やさい、1日1回は乳製品と果物を目指せば簡単にクリアできます。朝から野菜なんて準備できないわ!という時は、果物とヨーグルトだけでもいいです。まずは欠食しないこと。そして噛んで食べることが大事。
めちゃくちゃ忙しい朝にはバナナ
ちなみにバナナにはトリプトファン、糖質、ビタミンB6がすべて含まれているので、どうしようもなく忙しい朝にはトーストをくわえて家を飛び出すのではなく、バナナを片手に出かけましょう。
つづく
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著:キクタエリ
スポーツ栄養のプロ・アスリートフードマイスターとしての知識と経験を活かし、アスリートへの栄養、減量指導、フィットネスクラブでのダイエット監修、コラム執筆などで健康とパフォーマンス向上をサポート。ゴーストオブツシマで大事にしていた愛馬の影がいなくなって悲しいです。
出演:NKH「おはようニッポン」、TOKYO MX「おしえて ! 美bien!!!」、SHOW ROOM「東京パフォーマンスドール櫻井紗季ガチンコ金9道場!」
雑誌・WEB:KADOKAWA Walker Plus、Fuminners、THE TENNIS DAILY、Popteen、他。
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