ゲーミングライフのバージョンアップに栄養学のススメ。第1回は「きほんのき」について。
スポーツと栄養のカンケイ
アスリートには競技の練習以外に欠かせない重要な要素があります。それは食事と睡眠。例えば全く同じ練習メニューをこなしても、食事と睡眠が違えば、パフォーマンスに大きな差が出ます。
練習や試合に合わせて何を食べるか、体調に合わせて何を食べるか。疲労を抜いてしっかりと身体をリセットできたか。アスリートが重要な場面で実力を発揮できるかどうかは、日々の食事と睡眠が大きく関係しています。
瞬発力がものをいうスポーツ、持久力を必要とするスポーツなど、競技の特徴や体格によって食事のとり方は少しずつ異なります。
eスポーツはどうでしょう。必要なのは、ゲーム技術、集中力、判断力、動体視力、そして冷静なメンタル。つまりeスポーツは脳のコンディションがプレイに大きく影響する競技だといえます。
ゲーマーのための食事法
頭がすっきりとクリアで集中できる。モチベーションにみちて、クリエイティブでアイディアやイメージもどんどんわいてくる。そんなコンディションをつくるには、何をどのように食べたらいいかをこれからこのコラムで具体的に紹介していきます。
eスポーツプレイヤーやプロゲーマーのみなさん、あるいはこれから目指したい方はぜひご参考にしていただければ幸いです。いやいや夜な夜なエンジョイ勢なのよという方も、カスタムマッチで無双したいとか、学業や仕事にゲーム疲れを残したくなとか、小さな目標はありませんか?そんなみなさまのゲーミングライフを快適にするお手伝いもできると思います。
脳に効く食べ方の基本
eスポーツに必要な、集中力、判断力、動体視力、そして冷静なメンタルを手に入れるためにまず必要なことは、5大栄養素とよばれる「糖質・たんぱく質・脂質・ビタミン・ミネラル」をバランスよくとること。
はい出ましたバランスよく。あたり前すぎてつまんないです。それができないから聞いてるんですけど!という方が今この瞬間に続出したことと思います。
ひとつ言わせてください。
なぜ!なぜ基本を無視したがるんですか!
これさえ食べれば痩せるとか、これさえ食べれば病気にならないとか、どういうわけか食事となると、必殺技をひとつだけ覚えてボスと戦おうとする傾向にありますよね。
「競技の特徴によって食事のとり方は少しずつ異なります」と先に書きましたが、それは5大栄養をバランスよくとることを基礎としたうえでのアレンジなのです。この土台がグラグラではいくら脳にオススメと話題の食材をとり入れたところでプラマイゼロ。まずはこの大前提、いや、大大大前提を忘れないでください。
料理ができるかどうかはカンケイない
〇〇するだけ!みたいにいきなり大技を身につけようとしてしまう理由の第1位は「面倒くさそうだから」ではないでしょうか。食事の準備は手間がかかることが多いし、そのうえ栄養のことも考えるなんてムリ…。というイメージ。
でもコツさえつかめば大丈夫!わたしも料理はめったにしません(キリッ)料理をしなくても、外食やデリバリーでも、コンビニ飯でも、かんたんに栄養バランスの基礎が作れる方法をご紹介しますのでご安心ください。
脳のパフォーマンスを引き出す食習慣をはじめて、最強ゲーマーを目指しましょう。
つづく
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著:キクタエリ
スポーツ栄養のプロ・アスリートフードマイスターとしての知識と経験を活かし、アスリートへの栄養、減量指導、フィットネスクラブでのダイエット監修、コラム執筆などで健康とパフォーマンス向上をサポート。
出演:NKH「おはようニッポン」、TOKYO MX「おしえて ! 美bien!!!」、SHOW ROOM「東京パフォーマンスドール櫻井紗季ガチンコ金9道場!」
雑誌・WEB:KADOKAWA Walker Plus、Fuminners、THE TENNIS DAILY、Popteen、他。
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